睡眠に関わるグリシン
睡眠改善サプリ
睡眠に効くサプリメントとして、グリシンを含んだものが良いと聞いたことがある方もいるでしょう。下記のようなサプリが有名ですね。
グリシンはアミノ酸の一つで、エビやホタテに多く含まれています。生体中のさまざまな物質の原料であり、例えばコラーゲンの多くの割合を占めています。また、神経伝達物質としても重要な役割を果たします。特に毒性もなく、比較的安全性の高い物質です。
睡眠の改善効果は味の素が発見したもので、これがグリナの開発につながっているそうです。
さて、これらのサプリを見て結構高いなと思った方もいらっしゃると思います。そうですね。
身の回りのグリシン
ところで、グリシンは食品添加物としてもよく知られる物質です。市販の加工食品には結構使われています。用途については有機合成薬品工業株式会社の解説がわかりやすく詳しいです。
食品添加物と聞くと、食品メーカーなどが大量に調達するものという印象を受けるかと思いますが、実は普通に売っています。
大体1kg単位で売っています。値段も上記のサプリから考えたらとてもお安く見えますね。
もちろん、サプリは相乗効果を狙って他の成分を足したり、飲みやすくするための工夫がされていたりします。が、主成分はグリシンです。これはサプリの成分表示を見ればよくわかります。
なお、グリシン単体は甘い風味があり、特別美味しいものではありませんが厳しい味ではないです。
問題と言えるかは微妙ですが、食品添加物として購入するとすごい量になります。腐る類のものではありませんが、仮に1日3g飲むとすると丸1年弱消費にかかる計算になります。
食品にも入れてみよう!
せっかくなので家でも食品添加物としても使うと良いでしょう。ご飯を炊く際に少量添加することで食味の向上、静菌作用が狙えます。
個人的な感想では2合につき小さじ1程度を入れるといい感じだと思っています。1合につき小さじ1程度を推奨する記事もいくらかありますが、いかにも何かやっている感じの胡散臭い味になる印象があります。コンビニのおにぎりの味といえばわかりやすいでしょう。まあ好みに合わせて調整しましょう。
そこそこ強い甘み(砂糖の70%程度)があるので甘味付けにも使えるのではと考えているのですが、独特な風味もあるのであんまりその方向の活用法は見いだせていません(少量置き換えるとかはいいかも)。