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iDeCoで老後資金を確保しよう

年金、足りますか?

老後のために2000万円を貯めておきましょうと言われる現代、将来への不安は増すばかりになっています。年金制度は存在しますが、今後支給年齢の引き上げ、最悪のケースでは破綻するのではないかという心配もあります。
最悪のケースまで辿り着いてしまうケースはなかなかないかもしれませんが、いずれにせよ、私達はいわゆる払い損の世代となってしまう可能性が高いです。

また、この年金だけでは将来生活必要な資金が足りなくなってしまう、というのが2000万円問題といわれるものです。とはいえ、高齢化が急速に進行する日本、年金の支給増は期待できるものではありません。

なお、年金がどれくらい貰えそうか、というのは日本年金機構のねんきんネットにログインすると試算できます。

ねんきんネットのサイトはこちらから(https://www.nenkin.go.jp/n_net/)。

iDeCo知ってますか?

iDeCoという制度をご存知でしょうか? iDeCoは要するに、国の代わりに自分で運用して追加の年金を作ってくださいという仕組みになります。運用という表現がよくされますが、いわゆる投資を指します。
投資と言うと縁遠いもの、博打のようなものという印象を持つ方も少なくないでしょう。しかし、一般的に数十年のようなスパンで継続的に投資を行う場合については増える可能性が高いものです。株や債券はいくらかの上下の波がありながら、どんどんと高くなっていくことが期待されており、少なくとも今までは概ねそうなっています。これは経済は時間とともに成長していくためです。

iDeCoは年金としての利用を前提としているので、早くとも60歳までは引き出せないという強烈な縛りがあります。一方、利益に税金がかからない、年末調整や確定申告でいくらか戻ってくる(節税)点が明確なメリットとなります。また、普通に考えればお金が拘束される点はデメリットですが、強制的に貯金できると考えればメリットと考えられなくもないでしょう(保険屋さんとかそういう論理で話してきますね)。

税金に関して大きなメリットがあり、普通の投資から考えればズルか?と思えるくらいお得な内容です。その分、無制限にできるわけではなく、一般的な社会人だと最大でも月々1〜2万円程度しか積み立てられません。詳細は厚生労働省の紹介ページを読むと良いでしょう。

www.mhlw.go.jp

どれくらい増えるんですか?

実際、どの程度貯められて増えるんですか、という質問は回答ができません。商品選択や景気動向によって大きく左右される部分があるためです。元本から減ってしまうリスクも当然あります。

商品には、元本確保型のものと、元本変動型のもの(元本割れのリスクがある)に別れます。元本確保型の中身は定期預金であり、元本割れのリスクはありませんが、期待できる利回りは小さいです。
多くの商品は元本変動型ですが、日本や海外の債券や株式を組み合わせた投資信託が該当します。期待できる利回りやリスクも商品によって大きく変わります。一般的に、日本より海外の方が、債券より株式のほうが期待できる利回りもリスクも大きくなります。

ただ、繰り返しになりますが、長期の投資を前提とする場合はそのリスクは抑えられていく傾向にあります。また、投資は利子が付き、その付いた利子分も来年はまた利子が付いて、と累乗の計算で増えていきます。いわゆる複利と表現されるものです。
仮にある一定の金額を投資に回すとして、年平均3%でこの投資額が増えると仮定した場合、資産が2倍になるのは34年ではなく、24年となります。これが複利の威力です。この年平均3%というのは決して夢物語ではなく、比較的妥当な数字です(購入する商品にもよります)。

どの程度溜まりそうなのか?の目安については、主に証券会社などがシミュレーションツールを提供しています。例えば楽天証券のツールでは、数個の項目を入力するだけで 老後になる頃にはどれくらい増えているのかを予想できます。さらに、どの程度節税メリットがあるのかもひと目で分かります。
ツールのURLはこちら(https://dc.rakuten-sec.co.jp/feature/simulation/)。

自身の証券口座で普通に投資すればよいのでは?とも思えますが、税制メリットを考えると優先して使って良い制度なのではと思います。例えば毎月23000円を拠出することを30歳から始めた場合で、年平均3%で運用をすると、最終的な積立元金+運用益で1700万円程度になり、2000万円問題をこれだけで概ねクリアできます。

とはいえ、まずは月々どの程度の収入、支出があるかから確認しておいたほうが良いでしょう。iDeCoは簡単には引き出せない資金なので、iDeCoを頑張った結果日々の生活が辛い、では元も子もありません。まずは月1万円くらいから貯蓄や投資に回せるようになるとよいですね。

なお、iDeCoは投資性を多分に含む制度であり、制度利用および商品の選択については自己の責任において行うことが前提になることを申し添えておきます。